吐かれた呪詛が風景を破壊する
ペンは剣より強いので
目にも留まらぬ速さで傷つける
植木鉢から生えた木の
尖った枝に引っかかり
手編みのセーターの組織がほつれる
挨拶や笑顔を練習して身に着けている
全ての意味はずらされていく
社交辞令の吹雪で
ハグをされたい人などいない
頭の中に裾野があるから
ツイートの語尾でしか記されない
軽率で無意味な同情は
一晩も経たないうちに
商店街のリサイクルショップの
ジャンク品コーナーに並ぶだろう
常識の範疇
誰の目にも
言わないほうが良いことは
言わないでおこうと
今更ながら思う時がある
もう手遅れかもしれないけれど